(東京ドーム、ダイエー0−4日本ハム)

満員御礼だって。

聞き慣れない言葉だけども、言われてみれば外野席ばかりか彼方に広がる二階内野席にまでお客がびっしりだ。指定席にいくらか空きがあるだなんて野暮なことはこの際言ってはいかんのだな。

しかしこの盛況の影には主催者側の周到な策があった。大型連休の真ん中に、ライト側よりレフト側が先に満席となるほどお客の入る対ダイエー戦を配し、そのうち今日5月5日に限り内外野自由席券を一律500円で売り出した。そして、昨日発表されたダイエーの予告先発投手は、果たして例の彼だった。

すなわち仕組まれた「満員御礼」ともいえるのである。これだから大人って信用できないんだよなあ。

なんて書いたけど、私自身この企画がなかったら見に来なかったかも知れないし、またこれを機に野球の試合を見にくる人が一人でも増えるといいと思う。きっかけなんて何でもいいのだ。

先週頃にオリックス戦で初勝利を挙げていたらしいダイエー寺原氏は「ファイターズ戦でのKO劇を教訓に、緩急をつけた投球を身につけた」などと打たれたことまで美化されて持ち上げられているようだが、果たして今日はどんなものか。

ファイターズの先発は先週ようやく初勝利の関根氏。ファンとしては「これからは私がチームを引っ張っていく」との言質を頂いているので、まず活躍してくれないと困るところ。

関根氏は序盤こそストライクが入らず辛そうだったが、2回表のピンチにバークハート氏をくるくる三振に仕留めて以降、しばらくこれといって危ないところはなし。

2回裏に、寺原氏は田中幸雄氏の二塁打と先月の対戦で三振を取った野口氏の適時打でいきなり一点を失う。聖闘士には一度見せた技は二度と通じないのだ。

スピードガンの数字を見る限りでは確かに球は速いようだが、金子氏の二塁打2本など打てば面白いように飛んでいく。とどめは田中幸雄氏の2点本塁打で、レフトスタンドに飛び込む打った瞬間にわかるような打球だった。後から冷静に眺めてみれば6回4失点、この前とおんなじだ。

まあ強いて言えば小笠原氏以下クリーンアップがほぼ無音だったのがFsファンとしては不満なところ。小笠原氏の二塁ゴロの判定を巡る抗議にご丁寧にも応援歌つきの「オオシマ」コールで盛り上がったのは寺原氏に対する対抗意識というか、ぶちゃけた話、やっかみのような気持ちが働かなかったとは言い切れまい。

関根氏は走者こそ出すものの崩れるような気配もなく、低い球がうまい具合に決まっていたみたいで、速くても140台に届かないような球で10三振を取っていたのが、速い球をポンポン飛ばされていた人と好対照というか、まあそんなことよりピンチに必ずさんしーん☆という見ていて大変爽快な完封劇だった。

これで苦手のダイエーに3連勝。「まさかの」は昨日使っちゃったから、なんと形容して良いのかわからない。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索