お空が見たい

2002年9月12日
(神宮球場、ヤクルト2-1阪神)

セリーグのことはあんまり分からないのに時々ここへ来てしまうのは、きっとお空が恋しいからに違いない。まったく雨天中止がどれほどの損になるかは見当もつかないが、何処も彼処も蓋つきばかり。こうも頭の上に天井しか見えない室内球場ばかりであると、過去数度の神宮行きで悉く雨に降られているいわばアメフラシの私であっても、お空の見える野球場で試合を見たくもなるといういもの。おわかりか。

ところでこの日の試合は本来雨で流れた試合のための予備日だったので主催者側がチケットを配っておらず、内野席の入りがえらく寂しかったのはそのためらしい。

特に三塁側は外野席だけは阪神応援団で黄色っぽくびっしりと埋め尽くされながら内野席はガラガラに空いていて、まるでマリンスタジアムの一塁側スタンドのようだった。

ところで、たしかに私はセリーグには疎いのだが、怪我人が続出しているらしい阪神のメンバーに至っては半分近くもわからない。坂元の左前安打で本塁突入を企てた二塁走者を好返球で刺し、また風船飛ばしの準備万端だった左翼席に飛び込んだペタジーニの逆転本塁打を捕ろうと壁伝いの大ジャンプを見せた曽我部の名は覚えたけど、着地に失敗して負傷退場。なんと言ったらいいものか。

これは後でわかったことだけど、ヤクルト先発の坂元は、監督かコーチがメンバー表を書き間違えたために試合開始の直前に先発を言い渡されたのだそうな。言われてみれば立ち上がりの球速が130そこそこしか出ていなかった気がするし(普段どのくらいなのか知らないんだけど)、中途半端とも取れる交代時期もそのせいなのか、という気がしないでもない。

肝心のペナント争いの方がほぼ絶望的になってしまっているせいもあって、注目はどうしても本塁打争いでマツイを追うペタジーニの一発や、高津の通算250セーブという記録の方へ向いてしまうのは仕方なかろう。

この日は他にプロ野球の試合が行われなかったので、テレビのスポーツニュースではこの試合の諸々が仔細に放映されたに違いない。試合以前のいい加減なミスや空席ばかりの目立つお客の入りなど、灯の消えたリーグの寂しさを演出するのに労は要らなかったと思われる。

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