(西武ドーム、西武5−2日本ハム)

西武相手にこういう試合をやったら絶対に勝てないんだから、昨日みたいなホームラン合戦の日に勝っておかねばいけなかったのさ。ああもう。

あるいは今日にも西武の優勝が決まらないこともないかも知れない(※1)ということで、今日の西武球場は西武線沿線から隠れ西武ファン達でびっしりと埋め尽くされ、いつもならポコポコとメガホンを打つ音ばかりが響く一塁側からも大声援が湧き起こるなどいつになく熱い雰囲気の中で試合は始まった。

こんな日は西武にとってはもちろんのこと、ハムにとっても意地を見せる絶好機だろう。先発投手にはカブレラのライバル・ミラバル氏を送り出し、4回表にオバンドーの2ランで先制して潮崎氏は降板となる。

しかし今日の(良い意味での)見せ場がこれで終わりとは、見ているときには思いもしなかった。今季途中から守備の要・遊撃手を仕事場に定め大活躍だった金子さんを欠いていよいよその真価を発揮しつつあったビッグバン内野陣が久々に爆発。

5回には同点に追いつかれて走者二塁でカブレラこの日3本目の凡打はサードゴロ、一塁へ送り封殺の間に二塁走者貝塚(二軍の主力)がお約束のディレイドスタート。タイミングはアウトかと見えたが、一塁から返ってきた球をベースカバーの二人とも捕れず(※2)転々々でもう一点。

反撃の好機はすぐに来た、6回表に一死一三塁とするも小笠原が三振、続く林はカウント1−3から体に当たりそうな球を後ろに跳んで避けたのに(※3)スイングを取られ、抗議で中断の後に結局三振。

そんな悪い空気を断ち切るためにももう一点もやれない6回裏には一死一塁でセカンドゴロ、二塁手田中K介の送球は二塁へ滑り込んだ走者に見事命中!これで清水は動揺したかデッドボールにタイムリーで3点差。

敗戦処理に格下げされたのか実はまだ勝つ気でいたのか分からないけど、清水の後を受けて8回までを投げきった井場がカブレラから三振を奪うなど完璧な投球を見せるも甲斐なく、細かな継投で逃げ切られた。

勝てるチームは強いチーム、強いチームは信用が違う。夜見たテレビのニュースでは、一点目を返した松井カズオの好走塁(と監督の好判断)ばかりか、結果的に守備の乱れを呼んだ暴走までが伊原監督の功績のように報じられていた。

事件の元となったゴロを打ったのが他でもないカブレラで、事件現場の三塁に伊原監督がいたので絵にはなるのだけど、なんかやりすぎのような気がしたわけよ。タッチアップ失敗なんていうただの暴走に終わったプレーもあったのに、そっちは放送しない気かよう。おうおう。

終わってみればダイエーが勝ったおかげで胴上げを見ずにすんだだけが救いの、良いところのない試合だった。見たこともない人がヒーローインタビューを受けていたが(※4)、真のヒーローは林孝哉の三振を演出して試合の流れを変えて見せたT主審だ!さあお立ち台に上がって、インタビューを受けて下さい!

「ナイス判定でした!」


※1)西武が勝って、近鉄が負けて、大榮が負けるか引き分けることが条件だったらしい。
※2)記録では一塁手小笠原の悪送球とされたようだ。
※3)ファイターズ公式サイトによると体に当たっていたらしい。
※4)貝塚。

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