前半戦の締めくくり

2003年7月13日
(東京ドーム、日本ハム6-5大阪近鉄)

レフトスタンドが赤い。日曜日だけあって一面が赤い。真っ青な内野席(※1)と対照をなしている、などの下らない冗談は言いっこなしだ。近鉄の応援が熱いのはいつものことだが、気のせいか昨日(※2)の勢いを持ち込んでいるように思えた。

終盤に近鉄応援席に掲げられた「ありがとう東京ドーム」の横断幕が気になって調べてみたら、どうやら今日が今年の東京ドームでの最後の近鉄戦だったようだ。

来年からはハムの本拠地ではなくなるので、ただ単に今年の最終戦というだけの意味ではない。

しかし今日の試合は、ミラバル投手がAnneMarie夫人のお誕生日に勝ち星のプレゼント☆さすがは西洋人、こういうところはマメだ。

初回からストライクが取れずテンポの悪い立ち上がりだろうが、味方が点を取るたびにホームラン打たれようが、兎にも角にも前半最終日に節目の10勝目なのだ。

連敗すると出てくる控え捕手山田勝の凡ゴロの間に先制すれば、北川に2ランを打たれてあっさり逆転を許す。

5回裏に下位打線からつないでエンジェル・坪井の連打で一挙に逆転して3点を勝ち越せば、すかさず大振り大王・中村に、そして二死から鷹野と阿部に、それぞれに外野手が追う気も起きないようなホームランを浴びて追いつかれる。

でもその裏に、併殺でチャンスを潰した島田さんが、やっぱり同じような特大ホームラン(ビールの看板に命中)で、これが今度こそ本当の決勝点。このあたりだけ見ると昨日の試合を見たようで、やっぱりハム×近鉄はこうなってしまうのか。

立ち上がりのミラバルを後ろで助けたのが、復帰したもののあんまり打てないので結局9番に落ち着きそうな古城、二回二死から三遊間の打球に飛びつく好守を見せる。

ところがだ、この一件で調子付いてということもなかろうが、続いては二遊間の難しい打球に追いつくが一塁へ暴投(1安打1失策)、終いには大振り大王・中村の打った正面のゴロをはじいた挙句に悪送球。

好捕二回に暴投二回だから相殺ってことで、帳尻は合ってるのか?今日は一安打打った(※3)からいいようなものの、こんなんが続くとレギュラー降ろされるぞ。守備要員なら他にもいるんだから(※4)。

もう少し真っ当な見どころをさがすと、打撃絶好調、オールスター戦出場も決めた坪井が小池から適時二塁打など4打数4安打。

そればかりか今日は守備でも見せた、8回表は一死二塁。先に逆転の2ランを打っている北川の打ったごく浅い右直によく追いつき、そのまま二塁へストライク!併殺で近鉄の反撃を断つ殊勲の好守(※5)。

終盤は昨日総崩れとなった裏リレーとは異なり、残りの3回を高橋憲、伊達、建山がほぼ完璧に抑えて一点差を守りきった。

まあ色々と怖い場面はあったものの、勝負どころの好守、しっかりつながる打線、僅差を守りきる救援陣と、勝負強さらしきものを感じた試合ではあった。

今日はオールスター前の最終戦、坪井氏のインタビューで「個人の成績よりも、前半戦はチームが勢いに乗れなかったので、後半戦はそんなことがないように・・・」とあったのが印象に残っている。

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※1)テレビの巨人戦しかご覧にならぬ方はご存じないだろうが、東京ドームの座席は青いのである。内野席の一角がほぼ青一色であるということは、まあ、そういうことなのである。
※2)両軍合わせてホームラン11本が飛び交ったらしい。11-14でハム負け。主犯の正田氏はいつぞやのダイエー戦(観戦記有)以来の大爆発だったらしい。
※3)5回裏の猛攻は、この古城のヒットから始まっている。
※4)金子。
※5)このとき二塁で坪井の送球を受けたのが二塁走者を出した原因である古城氏であったことは、この国の言葉で言うところの因果(Ingua)というものであろうか。

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