なんと豊田に3勝目

2003年9月14日
(西武ドーム、西武9−10日本ハム)

ハム野球にとって、先発投手の役割は「前座」です。味方がいくら点を取っても、試合に緊張感を絶やさないようなバランス感覚を重んじた投球が要求されます。そういう観点からは、今日の正田くんは文句なしの及第点といえますね。ああ、全くもう。

西武の先発チョウシカの投げ合いはまさにチキンレース。チョウは木元3ランとその他たくさんで初回に4失点、3回までに7失点でもいっこうに降板する様子がない。我らが正田も毎回失点、3回途中で5失点となったところでたまらず逃げ出すが、伊藤に加藤に立石と、代わって出る人みんな打たれる。

やっぱりこういうのは、先に弱気を見せたら勝てないのねえ。あちらを見れば張はどうにか立ち直ってるし、一時は4点あったリードが、5回までには−2点に減っていた。

反撃は球場をあげてゴミの投げ捨てを煽る(*)ラッキーセブン、先頭の小笠原が初球打ち、それこそ目の覚めるような一発をライト場外に叩き込む。代わった帆足をまた攻めて、奈良原先生のタイムリー内野安打で同点。

延長となって10回表、当然相手は豊田清。二死から走者を二人出し、最後に決めたのはやっぱり島田さん。

今日は5番で先発出場、序盤はずっと音無しながら、最後の最後で決勝ヒット。二塁から帰ってきた小笠原の突撃シーンは熱かった。長いこと待った甲斐があったわ。

島田さんのヒーローインタビュー、もう何度聞いたかしらね。だけどインタビューの係にひとことお願い、あの人は気の利いた受け答えが絶対にできないので、変にひねった質問は控えてください。会話にならんから。

まあ、そんなとこも味があって好きなんだけどさ。

勝ち投手は8回から10回までを9者凡退に抑えた建山。今のハム野球では、最後に出てくるのが「真打ち」であって、一番いいピッチャーなんです。ブルペンはほぼ空っぽのまま、当たり前のようにえらい仕事をやってくれました。

10回裏は一塁西浦、三塁小笠原の好守も飛び出して、攻めても守っても勝ち試合ってこういうもんだよな、という感じの勝ち試合だった。

小笠原の一発は今季29号、通算150号だったそうだけど、個人の記録よりもこの一戦に勝ったことの方がうれしい。色々あった試合だけに、なおのことそう思う。

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・カラブレラの一発も通算150号だったらしい
・6、7回にひそかに立ち直ってた立石も影の功労者
・ショートの守備位置まで金子とぴったり横に並んで走る石本(謎

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*ビール売りに混じって風船売りが客席を回ったり、7回攻撃前の球団応援歌が終わるとスクリーンに「ウイングバルーンGO!」という文字が出るなど、球場をあげて風船飛ばしを勧めている。

大抵のハムファンに風船を飛ばす習慣がないということに気づいていないのか、あるいはそんなことは問題にせず「郷に入りては郷に従へ」という態度なのか、いったいどちらだろうか。

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