(千葉海洋球場、ハム9-7ロッテ)

今なら許されそうなので言います。プレーオフは大変素晴らしい仕組みです。この時期にマジックなんていう聞き慣れない単語にムネ踊らせることが出来るだなんて、プレーオフ制度なしには考えられませんわ。

もっともなければないで、近場で西武オリックスなぞ観戦した挙げ句に全く逆のことを言っていそうではありますが。

しかし今日の試合がこんなに面白くなったのはプレーオフのあってこそ。それはきっと間違いないと思うんでして。

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球場に着いたのが試合開始とほぼ同時。券を買って入場できたのが1回表終了直後。今日この試合が混むなんてことは、ちょっと考えればわかりそうなものなのに。知恵というものがないんですかこの人には。ああ。

ロッテ先発はそろそろ下から投げる人かと思ったが、野球雑誌の連載コラムなどで知られる評論家の小宮山氏を起用する意表をつく人選。もはやローテーションなんて言葉は忘れた方がよさそうなハムはジャイを追い出された入来氏という廃品利用ヴェテラン対決となった。

今日も体調がよろしくなかったらしいが三塁手として強行出場の小笠原選手会長だが、いきなりセーフティーバントを決められる何かと不安な立ち上がり。

しかし先制したのはハムで、2回に小田がホームランを打てば、以下は島田二塁打、新庄のタイムリーとか木元のフェンス直撃打(ちょうど目の前♪)などで5点取られて、小宮山氏は流れを止める気配もなく退場。

楽勝ムードも束の間のこと、入来氏の球も高め低めにポロポロ外れ、四球四球で走者をためて下位打線に皆返さる、えらい締まりのなさの漂う3失点。序盤ながら早くも好ゲームの予感を感じる3万5千の大観衆(球団発表)である。

5回にも小田・坪井の二塁打でセラフィニを引っ込めて、代わった人(※)から日本代表・金子のタイムリーとかで加点するも、入来氏やその後を受けた救援陣が小刻みに追加点を取られてなかなか楽にはなれないのだ。

佐々木氏の抑えた8回にはたったの1点差を逃げる展開になっていて、いつも9回に投げることになっている横山氏は普段にも増して落ち着きがない様子で、いきなり四球→暴投で走者三進→犠飛という「ザ・独り相撲」で同点とされる早業ときた。

ああああ。

しかし。これくらいのことで、この「絶対に負けられない試合」(信二)を諦めるはずはない。ロッテの追い上げも執念で追いついたと評されようが、その辺りの条件はどちらも全く同じなんである。

10回表、二死ながら四球の走者を二人負ったところで現れたるはロッテの30番。対するレギュラー2年目なのに何故か応援歌を作ってもらえないハムの30番・高橋信二は1-1からの速球をセンター前に打ち返し、守備固めに登場したはずのモーロが何かやらかしたらしく一挙2点。

今度こそ本当に最終回の横山は走者を出しながらも、ハム戦では珍しい「あと一球」コールに押されるようにして最終打者の李さんをライトライナーに打ち取りた、などと怪しげな表現を使いたくなるのは見ていてすごく不安だったからだ。わかってくれ。

ああ、でも、最後の最後まで野球の面白さいっぱいの試合だったと言えるんでしょうか?言わせてください。楽しかったし。

白装束の連中が多すぎて3塁側にはみ出してきてたけど、ハム応援団も普段では考えられないほどたくさん居たし、ご近所もノリのいい人たちに恵まれたこともあって、応援にもすごく熱が入ってた。もう今季は見に行ける試合はあまり残ってないけど、もしプレーオフがあったらまたこの人たちと一緒になれるかなあ、なんて思ったりしてますよ本気で。

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※)以下は相手打者の顔を見て右、左、右、左と交互に起用するヴァレンタインの一つ覚え継投。順番までは覚えていません。

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