(東京ドーム、日本ハム3−7ロッテ)

どうしてこうロッテに勝てん?先週の対近鉄3連勝といい、「強きを助け弱きをくじく」ファイターズらしからぬ戦いぶりだ。

4回裏に幸雄さんと孝哉さんの二連発で一旦は逆転したけど、あれっきり点が入らないとは思わなかった・・・。序盤に絶好の当たりを二度も併殺打にされたのが返す返すも痛い。

ホームランでしか点が取れない嫌な病気は、先だっての3連戦で近鉄にうつして完治したはずだったのに、どうやらここへきて再発してしまったようだ。

ロッテキラーも今は昔、関根氏が5回もたずに降板し、あとは小刻みな継投でごまかしにかかるが、ヒットヒットヒットでちょろちょろと加点されて止まらない。よくも7点ですんだと感じるくらいに打たれた打たれた。

ピッチャー代えても止まらない、キャッチャー代えても止まらない(野口さん戻ってきたけど・・・)。おまけに守りのミスまで披露して、締まったところが見られない。

何よりも腹が立つのは、こんな試合を4時間もかけて見てしまったことだ。ああ疲れた。

そういえば始球式をスタン・ハンセン氏がつとめて、スタンドからは並ならぬ歓声が上がっていたっけ。こうも試合が長いと昔の記憶がかすんでくる。ハンセン氏のコメントがちょっと可笑しかったので、気になる人はファイターズオフィシャルサイトに立ち寄るべし。

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この日0−17という何とも言い難い結果となった福岡のダイエー対オリックス戦は、たかだか3時間2分で終わったらしい。打者3人に投手3人を用意するロッテといい、両軍のよくわからん継投策が試合を延ばしている。
(西武ドーム、西武3−0日本ハム)

今日の西武は「球音を楽しむ日」と銘打ちて、トランペットや太鼓などの鳴り物の演奏を禁止する日であった。

そうは言えども外野席ですることがいつもと変わるわけでもなく、聞こえない演奏を聞こえているつもりでいつもの歌や呼びかけを繰り返していると、どうにも寂しい感じがしてしまう。

もっともこの試合に限って、寂しいわけは演奏の有無ばかりに因るのではなかった。

まったく打てる気配なし。

たかだか2点3点なのに、追いつく気配なし。

チャンスらしいチャンスは、ただの一度あったきり。

もう少し、もう少しでも緊迫した見ごたえのある試合であれば、勝ち負けを超えて純粋に野球を楽しめるのに、などと思ってしまうのは私の野球を見る目が未熟である証なのでしょうか。


一番の好機であったのが6回表、ここへきてようやく出た初安打(金子、ボテボテの内野安打)などで二死一三塁として打者は小笠原。

ここで1安打無失点の許を見切って三井を投入されると、きっちりと空振り三振を喫して一巻の終わり。

まこと妙なるは伊原采配と称えられるのは目に見えている。わざわざ先発組の関根を抑えに使ってまで押出し決勝点を与えたりするチームが勝とうと思うことからして間違いなのかもしれない。


兎にも角にも、良いところなし。今年になって所沢で勝ったことありましたっけね?エアコンが効いていない球場では勝てませんか?表の風が吹き込む自然空調では足りませんか?表の木々から聞こえるセミの合唱にも負けそうな応援では勝てませんか?この人数にしては頑張っていると思うのは甘えですか?

しまいには始終不完全燃焼の試合展開に頭にきてたもんで、まだ9回表無死だっていうのにハム応援席の目の前で「試合終了早くねー?」などと喋って帰ろうとしていたお子様らを「まだ終わってねえ」などと一喝する始末。

その後は小笠原氏が1安打1盗塁と抵抗してみたもののそれだけのことで、仰るとおりに程なく終わってしまいました。間違っていたのは私です。ごめんなさいね。
(東京ドーム、日本ハム7−1近鉄)

そういえば隼人投手の今季初勝利も、ここ東京ドームでの近鉄戦だった。そういう試合に限って見てはいないのだけども。

今日の試合は、完勝と言うほかに言いようはなし。小笠原がスタンドまでの最短距離を飛ぶ弾丸ライナーのホームラン、オバンドーは今にも天井にかすりそうな山なりホームラン。色々絶好調の新4番クローマーが先制打、幸雄さんは(怪しげな内野安打を含む)猛打賞。ジャイアン藤島氏にも打点がついて、打つべき人は皆打った。

おまけに「バント用代打です」と言う顔で出てきた職人奈良原先生は鮮やかにバスターを決めるし、二塁走者・井出が走って金子が打てば、打球は抜けてセンター前。打つ手打つ手が皆当たる。

センター井出とファインプレー合戦を演じたBu大村のスーパーぽてんタイムリー(金子さんが追っかけすぎて落とすなんて初めて見た)で一点を取られて完封の目が消えた隼人が8回限りで降板すれば、どうやら気持ちで負けるタイプらしい井場氏も6点リードに守られて、近鉄クリーンアップを三者三振の快投を披露。

一度に運を使い果たしたと言うよりは、すべての選手が能書き通りに働けばこんなにも強いんだ、と思わされた一戦と言えよう。そういうことにしておこう。

こんな日は素直に喜ぶべきで、今日も無安打實松の犠打失敗併殺打事件(しかも被害者は俊足の奈良原先生)もある意味能書き通りの働きであるなどというつまらんことを言ってはいけない。

仮4番か、新4番か

2002年7月8日
(東京ドーム、日本ハム7−3近鉄)

相変わらずよく変わる打順、時には通常「チームの顔」とされ重要な意味を持つ4番打者さえ定まらない。「4番打者」に「4番目に打つ人」という意味しかないらしいオリックス打線ほどではないにしてもずいぶんと安くなったものだ、などと馬鹿なことを考えていたのだけれど。

すいません、私が間違っていました。

ファイターズの新4番・クローマーが今日は大活躍。初回に適時三塁打で2点を叩き出せば、余勢を駆ってオバンドー内野ゴロの間に怪しげなスタートでホーム突入を企て、捕手藤井のブロックをはじいて生還を果たすという、好走と紙一重の暴走を見せる。

三回にももう1点を叩き出し、こうなると4番打者の威信どころでなくて、一人で試合を決めたような感じ。

おまけにレフト方向への難しい打球も来なかったので、最大の弱点たる守備力を披露する機会もなし(重要)。

これだけ活躍すればヒーローインタビューは決まりだろうと思ったが、お立ち台は背番号15番でなくて16番先発金村氏だった。

金村はソロホームラン3本のみに抑えて完投勝。2回表の二、三塁をしのいだ後にはピンチらしいピンチもなく、近鉄応援団の旋回運動を完全に封じ込めた。

オバンドーにも3ランホームランが出て、この調子が続くようなら勝率五割前後をうろつくようなこともなくなると思われるのだが、さてどうなる。


キャッチャーが足りていない。田口氏は負傷した城島氏の穴埋めを期待されるダイエーへ移籍、打力に勝る野口氏が腰痛で戦線離脱、残った實松氏は打率およそ1割4分という深刻な打撃不振。

しっかりしてくれ。だって他にいないんだから。
(東京ドーム、日本ハム2×−1西武)

金子さんサヨナラヒット!生で見ただけでも今季二度目。期待の新星正田、西武は三井と他一名でずうっと投手戦をやってきて、同点のまま延長かとも思えた9回裏に一気にドカン!やってくれるじゃないのさ。

いやー良いねえ、こういうの大好きよわしは。のっけから打線爆発のホームラン合戦も悪くはないけど、やっぱり美味しく味わうにはタメがなくちゃね。すぐにやっちゃうなんて素人のやることよ。わかる?

さっき投手戦って書いたけど間違ってないよね?ダイエーから移籍してきた今日の日替わり二塁手・林が初回にいきなりタイムリーエラーをやらかしたり、計3発の死球が飛び交ったりはしたけど、両軍あわせて9安打3得点ならハム戦でなくても投手戦と呼ぶのに問題はなかろ。

死球といえば、被弾者3人のうち2人がノックアウトされた一方で、唯一の生存者が殊勲打☆の金子さん。つくづく偉い人だわー。もっと誉めねばいかんね、ぱちぱちぱち。

8回を1失点の正田氏も、残り1回を投げて拾い物初勝利の芝草『ぶっちぎりの青春』宇宙氏も、わしの見ている試合に限れば打たれたためしなし。サヨナラ2度の金子さんといい、こういうことが増えるのもまた観戦の楽しみね。

(追伸)林内野手はその後二塁打を含む2安打を放ち、失策での汚名は雪げたのではないでしょか。あくまでイメージの上では。

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テレビをつけると、いまだ話題の主はサッカーみたいだ。ドームじゃあこんなに熱いゲームをやってるのに、どうして世間の人は見ないのかなあ、なんて素朴な疑問を抱いてみたりする26歳。
(東京ドーム、日本ハム1-5オリックス)

今までたかだかタイムリーが出ないくらいで拙攻拙攻と書いてきたので、何の前触れもなく飛び出した走者が憤死してチャンスを潰すなんていう現象をどう表現したらよいのかわかりません。

もしかして、観戦の後バイトの予定のあった私に気を遣って早く終わらせてくれたのでしょうか。

それとオリックス塩谷が二安打一本塁打四打点と大活躍したのはファンタジーベースボールで選んでしまった御利益ですか?(え?呪い?)

内輪の話はさておいて、力投のミラバルが9回にきてとっつかまったわけだけど、控え投手陣が揃ってあーゆう様では先発を引っ張るより他に手はないのもわかるだけに何とも頭の痛いところ。

最後はお約束のソロホームランで完封負けを逃れるのがやっとで、投手見殺し番付西の横綱(東の横綱は横浜市にお勤めの三浦さま)を同僚の具と争う金田に久々の二勝目をプレゼントする。

何だったんでしょね、この試合は。

いんたーみっしょん

2002年6月13日
先週からサッカー大会に梅雨入りが重なったせいでプロ野球は飛び飛びの日程で、試合はあるにはあるけどどうしても散漫な印象になってしまう。

おかげで、ファンタジーベースボールもせっかく登録した投手に登板機会がなかったりと散々であった。(せめて故障者くらい調べておこうよ)

ファイターズはといえば、東北、九州と続く遠征先でさらに磨きのかかった適時打欠乏症を披露しているようだ。

今週末には東京に帰ってくるので、そのころには快方に向かっていることを祈るばかり。

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以下は今季観戦した試合の成績表。(勝-負、勝率)

西武    5-2 .714
日本ハム  8-6 .571
ロッテ   2-2 .500
近鉄    1-1 .500
ダイエー  1-3 .250
オリックス 0-3 .000

私の暇人ぶりを読み取って頂ければそれで良し。

生乱闘初体験

2002年6月2日
(西武ドーム、西武5-0日本ハム)

ホームラン以外で点を取れないチームがあるとします。今日の試合では、そのチームは一本の本塁打も打てませんでした。結果はどうなったでしょう。

答えはもちろん完封負け。

今日レフトスタンドが一番盛り上がったのが、死球に怒って暴行を働いたカブレラ氏退場の時だといえば、どのくらい寂しい試合だったかわかってもらえるでしょか。

かくいう私も私も西武の攻撃が長かったことばかりが印象に残っていて、金子氏の三塁打以外にヒットを見た記憶がないし。他にも誰か打ったはずだけども、既に記憶から自動デリート済み。

相手は台湾のアイドル張誌家氏と他数名だけども、そんなに打てないほどの投手なのか?イースタンでどこかに負けていたような気がするんだけど。

しばらくは優勝争いに絡むふりをしていたハムだけど、どうも西武が相手だと手合い違いのように見えてならない。なんとかならないもんかなー。
(西武ドーム、西武5−1日本ハム)

バイト終了後、西武球場に直行してみた。沿線住民としても言いづらくも何ともないから言うけど、やっぱり辺境球場だけに都会方面から行くと遠い。沿線住民のくせに初めてのレッドアロー号に乗って急いだのに、一回表に出たらしい小笠原氏16号ホームランを見ることはできず。

球場に着いたときには二回表の攻撃中で、駆けつけた途端に累乗に走者を残してチェンジ。

続く3回には先頭打者の金子氏を一塁に置いて、「走塁・バント・守備」で飯を食っているはずの奈良原氏がバント併殺打。以後は、西口氏とその他(いつもの二人)の前にぱーへくと。

一方、ハム唯一の左腕先発投手となってしまった正田樹氏は、5回に死球や木元氏のナイスアシスト(記録はヒット)などで作った無死満塁からタイムリーその他で3点を取られる。

しかしまだ2点差だ。1、2番以外全員が「自称ホームランバッター」であるファイターズ打線が出会い頭の一発を二度もぶつければ届く数字のはずだ。

などと思って迎えた7回、走者一人を背負って現れたるは、中継ぎ屋として再就職活動中の元自称守護神・井場氏。こないだ中継ぎとはいえ好投を見せたのだからもしかしたら、というレフトスタンドの淡い期待をものの見事にうち砕く、伊東総合コーチの左翼ポール際への2ランホームラン!


たのむ、調整だったら鎌ヶ谷でやってくれ。


後を受けた立石氏が上位打線を相手に5者連続三振の好投を見せただけに、外野席の一部で「そっちを先に出せ」という結果論が流行。

以降は、相手がいつもの継投で締めにきてはもはや緊張感も何もなし(応援はするけどさ)。そんな試合。
(東京ドーム、日本ハム3−2オリックス)

今日は、4月度月間MVPに輝いた小笠原道大氏の表彰式。4月度の打率(.412)に合わせた412組824名のご招待に当選してしまった。ところがこの券で二人入れるという事実を前日まで忘れていて、あわてて試合開始3時間ほど前に暇人Y氏(中日ファン)を電話で呼びつけて同行させる。

東京ドームの指定席で見るのはこれが初めて。招待された一塁側内野席は、いつもの外野席よりもずっとバッテリー周りに近くてピッチャーの動作や球筋などがよく見えるので、先発関根氏のいちいちフルカウントにしては三振を取り、いちいちランナーを出しては後を打ち取るきわどいピッチングを堪能する。

暇人Y氏も割と細かいところを楽しめるので今日は大人しく観るのかと思いきや、所詮は類が呼んだ何かであって、小笠原氏の初打席にはチケットを掲げて声援を送るなど早くも馬鹿ぶりを発揮。背後から聞こえた「ひちょり」コールに触発されたわけでもないけど、芝草氏登場とともに声をあわせて「ひろしー」などと叫び出すに至ってはつける薬もなし。

さて肝心の小笠原氏だ。3回表にオリックス葛城氏の打ったライト前抜けた!と見えた当たりに飛びついて抑える好守を見せる。あの打球に向かっていく一塁手自体少なそうなのにしっかり止めるんだから見事なものよ。

これを目の前で見られたんだから、やっぱり内野席というのはいい所だ。

続いて同点で迎えた5回裏の3打席目、立ち上がりはともかくいくらか落ち着いてきたかと見えたオリックス小倉氏から放ったのがライト線一杯の大飛球。ポールより高いかもしれないくらいの打球なので入ったのかどうかよくわからなかったけど、ぶつかった壁の位置でなんとかそれとわかる大ホームラン。

目の前でファインプレーにこの特大決勝ホームランを見せてもらっては、試合後の印象は「小笠原の日」の他の何でもなし。この上ヘルメット飛ばしとヘッドスライディングを拝めれば完璧なのに、などという軽口も出ようというもの。

終盤は加藤、井場、芝草の各氏、またオリックス大久保氏も好投したので大変緊迫して、総じて面白い試合であった。

ヒーローインタビューはもちろんアナタデース(プリクラタイム風)!ヒーローインタビューを間近で見たのも初めてで感激。あの一発の飛距離については「たまたまですよ」だそーです。小笠原さんありがとー!
(東京ドーム、ロッテ3−4×日本ハム)

いやー、よーやく勝った。最下位ロッテにようやく勝った。特に一昨日などどっちが最下位だかわからないような駄目な試合を見ているだけに、特に嬉しいこの一勝。

同点で迎えた9回裏、一死一、三塁で打者金子氏。当然レフトスタンドでは総立ちで(推定)ワッショイショイとなっていたわけだが、二回の絶好機に絵に描いたような併殺打を放ったのがこの金子氏だとか、昨日の似たような場面で凡退したのもやはり金子氏だとか知らないわけはないけど、この時ばかりは必ず勝つものと信じて疑わなかった。

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なにせ今日は出だしから何かが違った。一回表にロッテ三塁ベースコーチ西村氏が堀氏の弾丸ライナー(ファール)を受けて退場し、変わって平野コーチが登場。その旨を審判がマイクで説明するという、初っ端から珍しい場面があった。

や、そんなことじゃなくって。

初回に一点取られたが、その裏にロッテ先発の渡辺俊介氏がオバンドー・クローマー両氏にほぼ同じコースへの連続右前適時打を浴びるという芸を披露して早くも去る。これで、この3連戦で初めてファイターズが勝ち越すのを見た。

ここから先はいささか怪しくなって、2回の無死満塁で無得点、5回裏は無死一、三塁から小笠原氏の内野ゴロでの一点のみ。いつものように「タイムリーは要らない、ホームランだけで勝ってみせる」という強い意志さえ感じられる拙攻ぶりを見せてくれる。

などとくだらんことを考えていたら、6回表に連打で同点に追いつかれてなおピンチ、ここで初芝氏の打った犠牲フライもどきを昨日からライトを守る田中幸氏が好返球!でダブルプレー。何回だったか忘れたけど金子氏の好守もあって、どうやら今日は勝つ気らしいと、いつも相手の攻撃中は大人しいハム応援団からも「いーぞいーぞ」の声が飛ぶさ。

そんな勢いに乗ってか、先発隼人氏(今日はイマイチだった)の後を継いだ建山氏が好投、圧巻は9回の3者連続三振。

んで、勢い込んで迎えた9回裏の攻撃だ。

一死一塁で奈良原氏のバントを拾った加藤投手が打者走者に当ててしまい、これを守備妨害と見たロッテ山本監督の抗議する様、かつての有藤氏のごとし。

抗議中に暇をもてあました応援団が「奈良原」コールをやってみたら、奈良原さん応えてくれた。退屈してたのかなあ。

ただ待たされる身には永劫とも思える抗議時間、ロッテ野手陣がキャッチボールにも飽きてきた頃に試合再開。金子氏の打球はセンターの頭上を越える文句なしのサヨナラ打!

いや、やっぱり勝つっていいわあ。

でも夕飯も食べないで9時半頃までスタンドで叫んだり跳ねたりしたのでさすがに疲れた。でもいいの、こんな面白い試合を見られたから。ありがとう金子さん。
(東京ドーム、ロッテ6−5日本ハム)

昨日から変わらないもの。日替わり一番打者がさっぱり打てない呪い。ホームランでしか点が入らない呪い。一割打者に本塁打される呪い。どうしても投手の球数が多くてロッテの攻撃が長くなるのでマリーンズ合唱団の叫びを聞き続けなければならない罠。

時々ホームランが出るだけましとはいえ、打線はどうにもつながらない。相手の攻撃ばかりが長い。二回裏のハムなんて4球で終わってるんだぞ。少しは見習ってくれよ(無茶)。

しかしこの日はそればかりではなかった。今日の主役は君だ、佐々木貴賀氏(略称ササキヨ)。得意の暴投を一イニングに二度も披露するが自ら四球で塁を詰めて暴投を帳消しにするという、まったく付け入る隙のない独り相撲ぶり。これで後続を三振に斬ってくれたら最高の独り舞台だったんだけどなあ。頑張ってくれよお。オールスター投票のハガキに「F45」を書きまくってるんだからさ(関係なし)。

オバンドー氏はホームラン二連発、しかも二発目は看板直撃のおまけ付き。9回裏には相手のエラーも手伝って一打同点のチャンスなど色々見せ場もあったのだけど、負けてしまえば負け。

追いついても追いついても勝てない。何ともやりきれない試合。
(東京ドーム、ロッテ8-3日本ハム)

先週から私は東京ドームから歩いて10分くらいのところでバイトを始めたので、ドームで試合のある日はバイト帰りに見ることができる。こんなことならFsパス買っておくんだったかな。今から買うとさすがに赤字だろうけど。

この日は「東京理容デー」なるイベントであり、試合前になんとかという歌ったり踊ったりする人たちがグラウンドに出てきて、歌ったり踊ったりした。しかし平日のハム戦の観戦者など知れたもので、おまけに拍手をするなど反応を見せる者もほとんどおらず、一般に「東京ドームでコンサート」と聞いて想像されるものとはほど遠い有様だった。

あのレフトスタンドを埋め尽くしたロッテファンの皆様でさえ、このときは静かなものだった。しかし彼らマリーンズ合唱団は今日のメインイベントの出演者であって観客ではないので、別に不思議なことではないのかも知れない。

もっとも私自身これを書いている時点で彼らの名も歌も忘れてしまっているのでこの件についてどうこう言う資格もない。もし今後どこかで今日聴いた歌を耳にすることがあっても、それと気がつくことはきっとないだろう。

さてここまで試合と関係ないことばかり書いてきたわけはわかってくれます?答は簡単、書きたくないから。

先発が初回からホームランを打たれて5回を待たずに崩れたり、一死三塁でゲッツー食らったりすればそりゃ負けるだろう。小笠原氏の本塁打でさあ反撃だと思った矢先にロッテ名物の一割打者に2ラン打たれれば、いつもうまい具合につながらない打線では追い上げようがない。

序盤からちょろちょろと走られまくっていたけど、どれもキャッチャーが投げても間に合わないような走られ方で、あれって投手の方に問題があるんじゃないのか?途中でシールバック氏とともに捕手野口氏まで更迭されたのがそのせいだったらちょっと可哀想。いや難しいことはわからんけども。

これ以上書いても愚痴ばっかりになりそうなのでこれで終わり。ライトスタンドも野次ばっかりさ。まあいつものことだけど。
(千葉マリン、日本ハム3−2ロッテ)

マリンスタジアム初体験。試合開始とともに日が暮れてゆくのが見える屋根なし球場がかえって新鮮だった。東京ドームに慣れた目にはかなり狭くて、気のせいか外野スタンドとグラウンドの選手との距離も近いように思えた。

その総勢約100名(推定)のファイターズ応援団の陣取るレフトスタンドの目の前で守っていたのはなんとオバンドー氏。私の隣で見てた兄ちゃんも「初めて見た」と言ってたし、たぶん今期初。この風の強いところで大丈夫なのかと心配したが、まあいつもの人も守備の方はあんまり上手くないので今さら気にすることもなかろう。しかしロッテ清水将氏の大飛球を取ったときの足取りの不安なことといったら!

マリンスタジアム名物の強風を十分に満喫する。遠征の甲斐あり。

試合の方はロッテの誇る人型高速投球機械シコースキー氏からオバンドー、田中幸雄の両氏がソロホームランを食わせて3−2と勝ち越してそのまま逃げ切った、といえなくもない。某スポーツニュースでは「ビッグバン打線復活の予感」のようなことも付けくわえていた。

しかしだ。

無死二塁からわざわざ代打を送ってまでスリーバント失敗して、結局一点も入らなかった9回。一死一塁で田中幸氏が三塁ゴロゲッツーかと思いきやロッテ澤井氏の送球が見事なライト前ヒットとなり一、三塁、しかし続くクローマー氏が今度こそ正真正銘の併殺打でお終いの8回。

相手の助けが入ってさえ点の取れないこの拙攻ぶりはどうか?

おまけに9回途中に突如現れた守護神代理の芝草氏が、相手のラッキーパンチもあったとはいえ試合を大いに盛り上げてくれたことはどうか?

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オバンドー氏は猛打賞、隼人氏は3勝目、芝草氏は初セーブ。

結果オーライ。良い言葉だ。

遠征の甲斐あり。

完敗のち完勝

2002年5月8日
(東京ドーム、西武0−6日本ハム)

えー、この日の西武のオーダーをどう解釈したらよいのでしょうか?昨日のヒーロー宮地氏はわかる、出場試合数より打席数の方が少ないらしい上田氏もまあ良いとして、大沼氏&野田氏というファームから引っ張ってきたようなバッテリーは一体どういうことでしょう。

相手が弱いからこの機会に一軍の試合を経験させようとかそういうことでしょうか?ええ、どうせ昨日まで2連敗中ですからね。ハムがあまりに打てないもんだから、控え投手陣もさぞかし体がなまっていることでしょうよ。

試合は2番二塁で先発の木元氏が序盤に4打点を挙げて、後は一方的になってしまった。初回に打った二点本塁打は、へろへろへろんと上がった打球が左翼席に届いてしまったという感じの、福岡ドームだったら凡フライかという当たりだった。これが東京ドームでの勝ち方をを知り尽くしたチームの打撃であり、カブレラ氏のごとく飛ばしすぎて天井に当てるなんていうのは素人なのである。

その他の見どころ。打ってはここのところさっぱりだったオバンドー・クローマー両氏の連打、投げてはたぶん今季初先発の金村氏が7回を零封、残りを私が見てると必ず打たれる芝草・井場の両氏がなんと無失点に抑えるなど、色々と珍しいものを見ることができた。

見てなかったけど完敗だったらしい昨日とは正反対の完勝。もしこの勝利を機にチームが勢いづいたとしたら、西武の「王者の余裕」に感謝せねばならないのかも知れない。

なんか今日はいい加減なことばっかり書いたけど、木元氏は日替わり内野陣の中でも一番頑張ってほしい人だったりする。左の水尾氏からも打てたらもっと良かったんだけどな。

あと、小笠原氏が4月の月間MVPに選ばれたそうだ。おめでとー。
(東京ドーム、西武2−1日本ハム)

東京ドームの天井直撃って、ルールではどういう扱いなんでしょう?9回先頭のカブレラ氏の打球は屋外ならば間違いなく場外とゆー見たこともない大当たりだが、あんまり飛びすぎたもので屋根に当たって落ちてきたという代物で。そのときの審判の説明は、インフィールドの天井に当たったのでインプレーとなる、というような話だったと記憶している。

結局これがヒットになり、送って一死二塁で鈴木健氏を迎えたところで、好投シールバック氏に代わって現れたのが我らがササキヨ氏(背番号45)。鈴木氏の遊ゴロで二塁走者は片づけたものの、続く対左専用代打生命体犬伏氏にでかいのを食らって、結局ここでの一点が決勝点。ホームラン崩れのランナーをしっかり点に結びつけて勝つあたり、いかにも今年の西武らしいという感じがする。

この日の佐々木氏は得意の暴投も見られず些か精彩を欠いていたようだが、柴田氏が鎌ヶ谷送りになっている現状ではこの人が頑張ってくれねば困るんである。

それにしても点の取れないこと、クリスさんが可哀想だ。松坂氏が相手だからなんて言っても仕方ない。取った点が幸雄氏の一発だけだなんて、昨日までのダイエーを見ているようだわ。特にあなた、どうしてそうまで打てん?8回裏二死二塁(三塁だったかも)の好機にも、打者小笠原氏にキャッチャーが立ち上がったのを見た途端一気に冷めちまったよ私は。実際予想通りの凡フライで終いだし。こういう悪い意味でファンの期待を裏切る攻めがいかにもハムらしい。(一体どこのファンなんだ)

たかだか一点がとうとう取れず連勝も止まり、ただ松坂氏に名をなさしめたばかり。氏はこれでドジャースの石井氏に並ぶ開幕6連勝だ。
(東京ドーム、ダイエー0−4日本ハム)

満員御礼だって。

聞き慣れない言葉だけども、言われてみれば外野席ばかりか彼方に広がる二階内野席にまでお客がびっしりだ。指定席にいくらか空きがあるだなんて野暮なことはこの際言ってはいかんのだな。

しかしこの盛況の影には主催者側の周到な策があった。大型連休の真ん中に、ライト側よりレフト側が先に満席となるほどお客の入る対ダイエー戦を配し、そのうち今日5月5日に限り内外野自由席券を一律500円で売り出した。そして、昨日発表されたダイエーの予告先発投手は、果たして例の彼だった。

すなわち仕組まれた「満員御礼」ともいえるのである。これだから大人って信用できないんだよなあ。

なんて書いたけど、私自身この企画がなかったら見に来なかったかも知れないし、またこれを機に野球の試合を見にくる人が一人でも増えるといいと思う。きっかけなんて何でもいいのだ。

先週頃にオリックス戦で初勝利を挙げていたらしいダイエー寺原氏は「ファイターズ戦でのKO劇を教訓に、緩急をつけた投球を身につけた」などと打たれたことまで美化されて持ち上げられているようだが、果たして今日はどんなものか。

ファイターズの先発は先週ようやく初勝利の関根氏。ファンとしては「これからは私がチームを引っ張っていく」との言質を頂いているので、まず活躍してくれないと困るところ。

関根氏は序盤こそストライクが入らず辛そうだったが、2回表のピンチにバークハート氏をくるくる三振に仕留めて以降、しばらくこれといって危ないところはなし。

2回裏に、寺原氏は田中幸雄氏の二塁打と先月の対戦で三振を取った野口氏の適時打でいきなり一点を失う。聖闘士には一度見せた技は二度と通じないのだ。

スピードガンの数字を見る限りでは確かに球は速いようだが、金子氏の二塁打2本など打てば面白いように飛んでいく。とどめは田中幸雄氏の2点本塁打で、レフトスタンドに飛び込む打った瞬間にわかるような打球だった。後から冷静に眺めてみれば6回4失点、この前とおんなじだ。

まあ強いて言えば小笠原氏以下クリーンアップがほぼ無音だったのがFsファンとしては不満なところ。小笠原氏の二塁ゴロの判定を巡る抗議にご丁寧にも応援歌つきの「オオシマ」コールで盛り上がったのは寺原氏に対する対抗意識というか、ぶちゃけた話、やっかみのような気持ちが働かなかったとは言い切れまい。

関根氏は走者こそ出すものの崩れるような気配もなく、低い球がうまい具合に決まっていたみたいで、速くても140台に届かないような球で10三振を取っていたのが、速い球をポンポン飛ばされていた人と好対照というか、まあそんなことよりピンチに必ずさんしーん☆という見ていて大変爽快な完封劇だった。

これで苦手のダイエーに3連勝。「まさかの」は昨日使っちゃったから、なんと形容して良いのかわからない。
(東京ドーム、ダイエー2−8日本ハム)

ダイエーの選手はミラバル氏に何か恨みでもあるのだろうか。先月の井口氏に続いて、今日は1回先頭の柴原氏がいきなりミラバル氏直撃の内野安打を放つ。今度は即交代ということはなかったが(交代させたくたって誰も準備してないよな)、不調のためか2番に格下げされている(たぶん)井口氏にすかさず2点本塁打を打たれる。見事なコンビプレイ!ミラバル氏も先発転向から1月を経てはそろそろ弱点も研究されてきたか?「打球直撃に弱い」とか何とか。そりゃ誰だって弱い。何すんだコノヤロウ。

しかし反撃の機会もすぐに来た。二回裏に一挙5点を取って逆転。一般紙の記事では「小笠原の通算100号本塁打などで」と簡単に片づけられそうだが、下位打線から始まったこの回の攻撃を、野口氏の適時打や併殺崩れとなる田中賢氏のダッシュ(この間に1点入る、併殺ならばチェンジのところ)などで細かくつないだ果てに生まれた小笠原氏の3ランだ。

結果的に最後の一撃を鮮やかに決めた一人がヒーローとして名を残すが、実際に球場に足を運んで試合の一部始終を観ていると、そこに至るまでのひとつひとつのプレーすべてが価値あるものに思えてくる。昨日ひどい拙攻だのと非難した奴の言葉とも思えないが、これは今日の試合を見ての正直な感想だ。

一方ミラバル氏は2回以降はすっかり立ち直り、8回途中で初回の打撃が響いてか突如降板したものの、跡継ぎの加藤氏が完璧に抑えてくれた。ミラバル氏はこれで負けなしの4勝だが、度重なる被弾に体の方は大丈夫なのか気になる。

これで首位ダイエーからまさかの2連勝。そろそろ何か悪いことがありそうで怖い。
(東京ドーム、ダイエー1−2日本ハム)

ショウダ・イツキを見よ!今日の試合はそれに尽きる。小笠原氏がこれ以上上がりそうにない打率をさらに上げる猛打を見せても後が絶対に続かない相変わらずの拙攻だとかそういうつまらないことを言ってはいけない。今日はただ、正田樹氏の小気味よい快投に酔うほかはない。

ファームで絶好調と聞いてはいたが、これほどまでとは思わなかった。よりによって私が席を外しているときに松中に打たれたソロホームラン以外はこれといって危ないところもなく、気がつけばプロ初勝利を完投で飾っていた。

開幕以来連敗中だった首位ダイエーからの価値ある一勝にも「対戦は初めてだったし、特に怖いというイメージはなかった」と落ち着いたもの。あんまり慣れた感じに見えたので、「初完投勝利」か「今季初勝利」の聞き間違いでないかとさえ思ったのだが、調べてみたら確かに「プロ初勝利」で、お立ち台も初体験のはずだ。何ともまあ。

いささか遅れた初勝利と感じないでもないが、何もダイエー寺原氏のように入る前からちやほやされてご丁寧にもわざわざ衛星中継のある日に先発したはいいが打ち込まれて中途降板するばかりが能ではない(うわーまだ根に持ってるよ)。すでに調整は十分、上で戦う準備はできたとわかった。戦いはこれからだ。

先日一軍昇格即勝利を収めた隼人氏といい、次から次へと新戦力が現れて、これだから今年のファイターズは面白い。だから、旧戦力の岩本氏や下柳氏は何やってるんだとかそういうことは言いっこなしだ。
(東京ドーム、大阪近鉄11−15日本ハム)

本塁打は野球の華であるとの謂があながち間違いであるとも思わないが、一試合に9本も打たれるとさすがに疲れるということがよくわかった。いやもう騒いだ騒いだ。

6連敗中に迎えた対近鉄戦、開幕2戦めで復活の好投を見せた小池氏と、どん底連敗球団が相手とはいえ準完全試合の好投を見せたミラバル氏の投げ合いとなれば、どちらも簡単に点は取られないだろうと思ったのも無理なことではないだろう。

しかし初回にいきなりローズ氏の通算200号ソロアーチが飛び出し、対する小池もまた、下位打線から始まった3回裏に二塁打三本を浴びて二点を失う不安定な立ち上がり。あっさり予想は裏切られ、何やら不穏な雲行きとなる。

連敗中ということもあってか、ここのところ見るたびにメンバーが替わるファイターズ。対する近鉄の、打率二割前後と低迷する磯部氏を5番に固定して使う、戦力の整った王者の態度と対照的だ。ともかくペナントレースとレギュラー争いを同時にやらねばならないのが非強豪球団(婉曲表現)の辛いところだが、今日は激戦区ライトのレギュラーを狙うジャイアン藤島氏がやってくれた。

2−2の同点で迎えた4回裏、実は小池氏からは2本目となるジャイアン藤島氏の満塁ホームランが飛び出して4点を勝ち越す。所詮は近鉄投手陣なんてこんなもんか、これだけ取ればいくら自慢のなんとか打線でも追いつけまいと思っていたのだが、まったくもって甘かった。

小池氏より三澤氏にスイッチしてあちらが収まったと思ったら、こんどはミラバル氏が6回表に突如として崩れだす。ホームランやら何やらパカスカ打たれてノックアウト、火の点いた近鉄打線に武藤氏が油を注ぎ、仕上げは佐々木氏の押し出しで、しめて5点を取られ一気に逆転。

所詮は連敗中のチームなんてこんなもんかと落ち込んだのも束の間、ここで捕手争奪戦に一歩後れをとっている野口氏が、逆転と打力アピールの絶好機に代打で登場し、見事に3ランを放ち再逆転。

6回を終わって9−7、このあたりで落ち着いていれば、まあ序盤は少々荒れ気味だったけれども総じて好い試合だった、などと書けないでもない。しかしこの後も両軍のホームラン競争は止まるどころかさらに勢いづき、同じくジャイアン藤島氏の2号2ランを見る頃にはヒートアップする外野スタンドで「頼むから誰か止めてくれ」と祈るような心境であった。ウィルソン氏のあわや天井直撃の右飛を巡って試合が一時中断したときも、氏には何の恨みもないが、頼むから早く終わってくれとそればかりを思っていた。

終わってみれば15−11の大乱戦。試合終了が何時だったか忘れたが、試合開始3時間後にファイターズのラッキーセブンで「すすめーファイターズ♪」と熱唱していたといえば、だいたいどのくらいかかったのかお分かり頂けようか。

試合中は勝ち投手が誰だかなんてことはすっかり忘れていたが、死球王鷹野氏にぶっつけたりローズ氏に逆転の押し出し四球を与えたりしたあげくに中村氏を三振に切って取って大荒れの6回表を締めた佐々木氏が、結果オーライの今季初勝利を挙げていたらしい。佐々木氏の気迫あふれる荒れ球攻撃は見ていて気持ちがよいのだが、救援にはあんまり向いているとは思えない。(でも好き)

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