寺原って何だっけ

2002年4月16日
(東京ドーム、ダイエー5−4日本ハム)

寺原氏が先発すると聞いたせいか、心なしか平日にしてはお客が多いようだった。この日が今期初ドームの私には、「そんなにテラハラが見たいか、お前ら普段はハム戦なんか見ないくせに」などと言う資格はまったくないのであった。

1回裏、寺原氏が一球を投じるごとに得体の知れないどよめきが起こる。初めてのストライク(たしか3球め)には大きな拍手と歓声が湧き起こり、何か特別な試合でも見ているような気になった。

氏は初回こそは打者三人で抑えたものの、開幕以来13試合連続安打の井出氏にソロ本塁打を打たれ、6回には小笠原氏、オバンドー氏、クローマー氏に三連打を浴びてノックアウト。私の見たのはそれだけで特別な感じもなく、少し大げさに騒ぎすぎていたのかも知れないと思った。

ファイターズの先発はロッテ相手にあわや完全試合という投球を見せた、先発転向が当たっているミラバル氏。高卒新人を返り討ちにするには十分どころではないと思われたが、井口氏のピッチャー返しを受けて中途退場。やはり期待のルーキーだけあって、味方の援護射撃も冴えている。

しかし言うまでもないことだが、ダイエーは寺原氏だけではない。4−2と2点をリードした9回表、金村氏に続く三番手として現れたのが自称守護神の井場氏。城島氏にソロホームランを打たれると、動揺したのか暴投するわ打たれるわ走られるわと散々で、きっちり3点取られてマウンドを去る。

しかしここへ来てあきらめきれるファイターズでもない。無いはずだった「9回裏」に1死満塁と食い下がり、この一打逆転サヨナラの好機に打者は小笠原氏。言うまでもなくライトスタンドの盛り上がりは最高潮で、むしろ既に逆転勝ちが決まったような気でいたものよ。井場が打たれて即逆転、いつぞやの再現だと。

しかし、ダイエー飯島氏の前に小笠原氏が見逃しの三振、続くオバンドー氏も空振りの三振に倒れて万事休す。何てこったい。

ああ、疲れた。

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翌日の新聞記事を見ると、案の定テラハラがどうのとそればかりだった。ハムの選手も監督も、報道陣がテラハラテラハラとうるさいもので辟易していたようだ。

なんでも、井出氏にホームランを打たれた球がこの日最速の148キロを記録していたそうな。知らなかったよ、そんなこと。

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